〇〇さん、おはよう！
奥様のかなり大きな声で目が覚めましたが、あれっ？ ここどこ？
頭が回らず、状況把握にちょっと間が空きました。
見渡しても、秘書さんは居ませんでしたが、寝付く前にコチョコチョと
いじくりまわされた事を思い出しました。
下着を付けていましたから「しゃぶられ」てはいませんでしたが、気持ち
良くなって自然に眠るまで、しばらく「弄り」まわされたような！？
危ない危ない！ 強姦でもされてたら「銃殺」されるとこだった！？
もうすぐ「天使」さんが来ますから、貴方のお部屋に案内しますね。
私の部屋というのは、このお屋敷から歩いて３～４分の所に有る、奥様が
経営する「旅館(と言うよりホテル)」の一室です。
さすがに「布団」ではなく「ベッド」でしたが、風呂は日本の物と同じです。
タバコとコーヒーで「一服」していると、バイクの音が聞こえました。
窓から眺めると、若い男が後ろに若い女性を乗せて来たのです。
この当時「デリヘル」というものは有りませんでしたから、私は「カップル」
が自分の彼女に「アルバイト」させるのかと思い込んでいました。
奥さんが女の子を連れて、部屋に入って来ました。
「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と小さな声で言って私を見ました！
ドッカ～ン・・ミサイルの直撃を受けたような「衝撃」です！
研ナオコしか見てなかった私は「秘書」をみて「何と素晴らしい女性か」と
思ったし、昨夜の「ヨンスン」だって「美女」だったのですが、これは
もう「別格」です！ 日本にも「吉永小百合」ほか綺麗な娘、可愛い娘は
大勢いましたが「次元」の違う「美女」です！
〇〇さん、この娘は１９歳の大学生「ミス ユウ」今夜の貴方の「天使」ですよ！
と奥さんが言いました。 私が「ミス ユウ？」と聞き返すと、
そう、日本語では「柳」と書きます、と言います。
世の中に「一目惚れ」という言葉が有りますが、このまま結婚して日本に連れて
帰りたいと、本気で思ったほどです！
第二外国語に「日本語」を選んでますから、お話は出来ると思いますよ。
明後日は日本にお帰りですから、今夜は「腰が抜けても」ケンチャナヨだって！
ごゆっくりと奥さんが言って帰りましたからもう、私の「天下」です！
ミス ユウが何やら買い込んできましたが、見るとジャガイモや玉ねぎなんかが？
「連れ込み旅館」と表現しましたが、このホテルは各部屋で料理ができるそう。
私が「カレーライス」が好きとい言った事が有り、奥さんが教えたのでしょう？
わざわざ作らなくても、外の「レストラン」でもいいのに、と言うと「ユウ」は
ダメです！「夜間外出禁止令」が出ていますから、帰ってこれなくなります！
そうです！ 今は「休戦中」で北朝鮮の「ゲリラ」や「工作員」が入ってるので
その取り締まりが厳しくて、夜ウロウロしてると「射殺」されても文句が言えない
状況だとか、怖い怖い！
自分の生い立ちから現在の「学生生活」まで、写真の「アルバム」を５冊ほど
持ってきていて、料理をする間に見ていてくださいと言われました。
どうやら、かなり「いなか」の生まれみたいで、家は「バラック」と呼ばれる
小さい「掘っ立て小屋」みたいなところに兄弟と両親、爺さん・婆さんの大家族
だったようで、見ていて何とも言えない気分になりました。
そうです、自分の小さい頃、食べる物も無く、着る物は継ぎだらけの「ボロ」で
住まいは「バラック」だった頃を思い出したからです！
それが、復興と高度成長で「裕福」になり、外国へ「女買い」に来ているなんて
それで「いいのか？」という「罪悪感」が頭をよぎったのです。
子供の頃、日本はアメリカの「統治国」で「進駐軍」と言う名の「アメリカ兵」が
ウジャウジャ居て、日本の「若い娘」を「オンリー」とか言って「小遣い」を与え
「性のおもちゃ」にしていた事実を、今の「若い人」は知らないかも知れませんが
私も子供だったから「無頓着」でした。
大人達は、そんな女性を「パンパン」と呼び、妊娠して生まれた子は「アイノコ」
と呼んでいたのです！
米軍が居たために、日本は「軍隊」を持たず「兵役」のない若い男は「仕事だけ」
に励んだせいで「高度成長」を成し遂げたのですが、その前にはこういう「悲劇」
が有った事は「隠され」ているのです。
でも今、自分が韓国に来て「している事」は、それと「同じ」なのです！
休戦中の韓国は、軍隊(兵隊)も普段の2倍～３倍も必要でしたから、「働き手」
が無く「貧乏の真っ最中」で、若い娘が「外国の旅行客」を相手に「稼いでいる」
この、一連の流れに「気が付いた」ので、哀れさに「涙」が出ました！
復興から「高度成長」した日本を見て、自分たちも「そうなりたい」と思うけど
男が「兵隊」に取られているし、いつ戦争が始まるか分からない状況で「ヨンスン」
が言った「日本に行って稼ぎたい」それには、日本人に好かれるように「日本人の子
を産みたい」という言葉が「涙の後押し」をするのです！
感傷に耽ってる間に「カレーライス」が出来上がりました！
驚いたのは「ラッキョウ」と「福神漬け」まで用意されていた事です！
日本人に「好かれる」ために、そこまで考えているのか？ と、もう言葉にできない。
ここでちょっと「タイムスリップ」！
この時からたったの４０年経った現在、あの「純真・誠実」だった「韓国人」達は
どこへ行ってしまったのか？ 寝ても覚めても「反日・反日」と叫ぶ「奴ら」！？
この問題は「根が深い」と今改めて思います。 タイムスリップ終了です。
ミス ユウの作った「カレーライス」は素晴らしい！ 味なんかどうでもいいんです！
この娘が私の為に「作ってくれた」という事が「外食」とは比較にならないんです！
食べている間も話は弾み、もう「夫婦」みたいな気分です。
この間に「風呂」の湯を出していたので、食後は「夫婦の営み」となるのかな～？
続きます。
